きーんこーんかーんこーん
 
 
 
てくてく歩いていると、学校からチャイムが聞こえてきた。
 
時間からして二時間目終了の奴、一時間目が始業式だとすると入学式が終わった所だろう。
 
そう言えば俺って、自分のクラスも判らないんだよな。
 
春休み中にクラス発表が有ったらしいが、面倒くさいから行かなかったし。
 
第一、そんな事を知ったって俺の生活は何も変わらない。
 
 
俺の生活。
 
 
これから先の事を考えると、少し憂鬱な気分になった。
 
また退屈な生活が始まる。
 
なんの彩りも輝きも無い。
 
ただ五十分間という無駄な時間を過ごすだけ。
 
テストだけはそつなくこなしてはいたが、授業自体はまったくと言っていいほど参加していなかった。
 
MDを聞いているかマンガを読んでいるか、もしくは寝ているかのどれかだった。
 
それだってただの退屈しのぎ。
 
面白いとは思わなかった。
 
授業よりはまし。
 
それだけの理由。
 
平日に街をウロウロしていると補導員に追い回されるから、しょうがなく出ているだけだった。
 
そんな俺の授業態度に、始めの内こそ教師陣は躍起になって『指導』を繰り返していた。
 
当然、全て聞き流していた。
 
段々と教師陣に諦めの色が見え、一年の一学期が終わる頃には完全に俺への指導を諦めていた。
 
俺としてはうざったい説教が終わったので、非常に嬉しかった。
 
 
授業をまともに受けてもいないのにテストでは良い点を取るので、先生は俺がカンニングしているのではないかと疑っていた。
 
事実、試験中はマンツーディフェンス並みに俺に張り付いていた。
 
俺の一挙手一投足を全て疑わしく見る目付きに苛立ち、思い切り殴り飛ばしてやろうかとも思った事も多々ある。
 
面倒は御免なので、やめておいたが。
 
その代わりに、かなり真剣にテストをやって高得点をマークしてやった。
 
返って来た点数表を見たら、その回のテストは俺が学年トップだったらしい。
 
勿論俺がカンニングなどしていない事は、試験監視員の先生が一番よく知っている。
 
あの時の先生の困惑した顔が面白いといえば面白かった。
 
でも、そんな事を楽しみにして生きていけるほど俺は暇人ではない。
 
同時に少し腹が立ったから。
 
誰が見たって判る、『何でコイツが』って言う表情。
 
言葉を補えば、『何でこいつみたいな授業を真面目に聴かない不良が高得点を取るんだ、気に入らない』だ。
 
嫌いな相手の気に入らない事をするのが趣味の奴も居るだろうが、残念ながら俺は違う。
 
そんな事をしたって大して楽しめない。
 
かと言って、他にやる事も無い。
 
やりたい事も無い。
 
ただひたすらに時間を浪費する場所。
 
そう、俺にとって学校なんてそんな所だ……
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Stand by Me 〜 Another story 〜
 
 
その2 『昼飯』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「二年………一組か」
 
 
昇降口に張り出された、第二学年のクラス編成の紙の右端。
 
俺の名前はそこにあった。
 
出席番号は名前順なので、大抵の場合俺の出席番号は一番だった。
 
今回もその例に漏れることは無く、俺の出席番号は一番。
 
その名前の下には、知らない名前が連なっている。
 
ま、一年の時のクラスメイトの名前すら知らない俺が知ってる名前なんて有る訳が無いけど。
 
クラスメイトの名前なんて覚えたって、俺に何の得がある訳でもないからな。
 
 
新しい配置に少し戸惑いながら、下駄箱の前で靴を履き替える。
 
確か二年の教室は二階のはずだ。
 
そう思いながら廊下を歩いていると、体育館から出てきた新入生達と鉢合わせになった。
 
まだ着慣れていない感じのする真新しい制服。
 
緊張の面持ち。
 
規則どおりの髪型と色。
 
ふむ、初々しいよのう。
 
思わず殿様のような事を思ってしまう。
 
 
と、不意に朝の少女の事が頭をよぎった。
 
あの容姿だからな、多分一年生のはずだ。
 
そう思い、ポケットに手を突っ込んだまま体育館から出てくる新入生の顔をじーっと眺めていた。
 
だが、いくら待っても一向に現れない。
 
それどころか、全員が俺の顔を見て恐怖の表情を見せる始末だった。
 
そんなに怖いか? 俺。
 
ちょっとショックだった。
 
 
結局、一年生が全クラス退場しても朝の少女の姿は見当たらなかった。
 
おかしいなぁ、見落としたかな?
 
何で朝の少女にそこまで拘るかも解らないが、かと言って職員室に尋ねていくほど気になっている訳でもなかった。
 
俺が来る前に退場したんだろうと勝手に思い、俺は自分の教室を目指して歩き出した。
 
 
時間を気にしている訳でもないのでのんびり歩いていると、その途中で出会う奴等も全員俺を見て恐れてやがった。
 
はっきり言って謎だ。
 
不良とは呼ばれていたものの、そこまで恐れられる対象ではないと思っていたのに。
 
ひょっとして俺は純粋に顔が恐いのか?
 
頭に『?』を浮かべながら階段を上る。
 
ふと、踊り場に設置してある鏡の中の自分と目が合った。
 
 
「………なんじゃこりゃぁ!!」
 
 
おもわず『太陽に吠えろ』っぽい叫び声をあげてしまった。
 
その理由、鏡の中の俺はかなりやばい状態だった。
 
朝の一件での返り血が顔や制服に飛び散り、ちゃんと整えていたはずの髪までもがぼさぼさになっている。
 
いわば、『学校に来るまでに何人殺してきたんだお前は』って感じだった。
 
こりゃ俺でも引くわな。
 
鏡の前で暫し固まりながら、今までずっとこの容姿で新入生を見ていたのかと思うと、乾いた笑いすら出てこなかった。
 
絶対、誤解されたよな。
 
傍から見たら『調子乗ってる一年をシメる為に品定めをしている先輩』だもんな。
 
ま、それは置いておくとしても。
 
このまま教室に入っていったら、更に恐怖の対象になってしまうだろう。
 
それどころか、教室につく前に教師に職員室に連行されてしまう。
 
面倒くさいのは御免だ。
 
トイレに駆け込み冷水で顔を洗う。
 
ついでに髪も整える。
 
よし、どこにでも居る普通の生徒だ。
 
うん、制服についた返り血はこの際見なかった事にしておこう。
 
水で洗ったくらいじゃ取れないしな。
 
まぁ、良しとしておこう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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教室塔は、休み時間の喧騒で辺りを埋め尽くされていた。
 
同じクラスだった者同士での会話。
 
新しい友達を作ろうとする者同士の会話。
 
どちらにせよ、楽しげに話しているのが手に取るように解る。
 
だがそれは、俺には関係の無い話。
 
 
群れるのは弱いからだろ………
 
 
俺は無言で教室に入る。
 
一瞬だけ、教室が静まった。
 
痛いぐらいの視線を感じる。
 
やっぱり俺の悪い噂はこのクラスにも及んでいるようだ。
 
絡みつく視線を無視しながらつかつかと歩き、窓際の一番前の席に鞄を放り投げる。
 
そこは多分、俺の席。
 
普通は席替えもしていない状態では出席番号順に座る物だろう。
 
そう思い、どっかと腰をおろす。
 
自然と俺の周りから人が遠ざかる。
 
遠くからヒソヒソ話が聞こえてくる。
 
 
 
 
「あれって噂の不良だよねぇ」
 
「なんか暴走族のリーダーやってるんだって」
 
「ヤクザとも繋がりがあるらしいよ」
 
 
ねーよ。
 
 
「熊も素手で倒すって聞いたよ」
 
「嫌だなぁ。 何で同じクラスになっちゃったんだろう」
 
「迷惑だよな。 いきなり暴れたりしないだろうな」
 
「気に入らない奴には見境なしに殴りかかるらしいぜ。」
 
 
狭い教室の中では、声を潜めた話し声ですら丸聞こえだった。
 
って言うか、噂が飛躍しすぎてとんでもない方向に進んでいる。
 
俺はどんな危険人物だ。
 
族はもう辞めたし、ヤクザに知り合いなんていねぇっつーの。
 
なんだよ、気に入らない奴には見境なしに殴りかかるって。
 
自慢じゃないが、『一般人』に手を出した事なんて一回も無いぞ。
 
しかも熊を素手で倒すってお前等なー。
 
そんなんプロレスラーですら無理だって。
 
まぁ子熊ならなんとか……って何を考えてるんだ俺は!!
 
 
無責任にアレコレ言われるままにしておくのも苛突くので、呪い殺すような目つきで睨みつけてやった。
 
案の定教室が水を打ったように静まり返る。
 
よし、これで静かになった。
 
……はっ、しまった!!
 
また無駄に恐れられるような事をやっちまった。
 
まぁ……しょうがないか。
 
今のは奴等が悪いだろう。
 
根も葉もない噂で、しかも俺を踏み台にして自分等の仲間意識を深めるなんて虫唾が走る。
 
仲間ごっこは俺の居ない所でやれクソガキ共が。
 
そう思い、足を机の上に投げ出して組んでみる。
 
かっこつけているように見えるが、これが案外楽な姿勢なのだ。
 
だから俺は足を組んだままの姿勢でいた。
 
そして目を瞑る。
 
苛立つ気持ちを沈めるために。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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「ちょっと、やめときなって!」
 
「で、でも……」
 
「観空さんさ、悪い事言わないから。 その人に構うのだけはやめた方が良いよ」
 
「そうそう、人種が違うんだって」
 
「…………ごめんなさい、ちょっとだけ」
 
「あっ、ちょっと?」
 
 
 
 
「………あ……あの……」
 
「………」
 
「……あの〜……」
 
 
ん?
 
何時の間にか寝てしまっていたのか?
 
なんか声が聞こえる。
 
ひょっとして俺に話し掛けてるのか?
 
いや、今更この教室で俺に声をかけてくる奴もいないだろう。
 
そんな奴がいるとしたら、よっぽどのバカか恐い者知らずか世間知らずだ。
 
よって今この俺を起こしている声は気のせいだ、幻聴だ、目の錯覚だ。
 
いや、目は関係無いだろ、自分。
 
 
「あの〜………はうぅ、起きないよぅ」
 
「………」
 
 
どうやら本当に俺を起こしているようだ。
 
まったく、寝ている俺を起こすなんて相当に度胸のある奴だな。
 
このまま放っておいても、際限なく声を掛け続けられるだろう事は想像に容易かった。
 
しょうがないので、薄目を開けてそいつの顔を見てみる。
 
声からして女の娘のようだし。
 
 
「………」
 
「あっ」
 
 
よっぽどのバカで怖い物知らずで世間知らずの奴だった。
 
薄目を開けたその先には、朝の公園で見た少女が泣きそうな顔をして立っていた。
 
俺を睨みつけていた朝の印象とは偉い違いだな。
 
 
「………あの……」
 
「……何か用か?」
 
「あの……今朝の事なんですけども………」
 
「ああ………弱い者いじめする最低な男になんか用か?」
 
「あぅ……」
 
 
半目で睨みつけながら、皮肉混じり且つ無愛想に言う。
 
朝、勝手に暴走していた事へのお仕置きだ。
 
俺が不機嫌な事を察したのだろう、少女は更に泣きそうな顔になって続けた。
 
 
「……職員室で、あの場にいた人に聞いたんです……本当はかつあげされて困っていた人を助けようとしてたんだって」
 
 
悪いが、助けようとしたかどうかは定かではない。
 
実際、途中からは俺の意思で殴ってたようなもんだし。
 
戦意喪失した奴を殴り続けていたのだから、その事を咎められこそすれ、謝られる筋合いは無い。
 
そりゃ弱い者いじめをしていたと勘違いされた事には腹も立ったが、結果としては暴行を止めると言う正しい事を『コイツ』はやったのだ。
 
気に病む必要など何処にも無い。
 
 
「……で? 用はそれだけか?」
 
 
それに、別に今更どうこうする問題でもない。
 
誤解が解けたことは良い事だが、だからと言って何かを要求する訳じゃない。
 
『実は良い人だったんですねー』とか言って恋仲に発展するような三流ラブコメは、ドラマの中だけだ。
 
だから、俺はそっけなくそう言い放った。
 
 
「ごめんなさいっ……私、勘違いで酷い事言っちゃって……その……」
 
 
すでにその目からは涙が零れ落ちそうになっている。
 
だが俺は、何を言うでもなく黙っていた。
 
正確には、何をどう言えば良いのか判らなかった。
 
その沈黙を怒ってると解釈した少女は、さらに必死になってぺこぺこと頭を下げる。
 
 
「あ……あの……本当にごめんなさい…ごめんなさい……」
 
 
あまりに一生懸命なその姿に、さすがに黙り続けるのも可哀想になってきた。
 
大きな瞳に溜まった涙はすでに飽和状態だ。
 
後少し放って置いたら、確実に泣き出してしまうだろう。
 
女に泣かれるのは嫌いだ。
 
しょうがない。
 
 
「別に気にしてねぇよ」
 
 
そう言って話を終わらせようとした。
 
なんともありがちな台詞だが、他にどう言ったら良いかも判らない。
 
伝えるべき事は伝えたのだから、多分これで間違ってはいないはずだ。
 
しかし、そっけない俺の返事を『やっぱりこの人は怒っていて私となんか話もしたくないんだ』とでも判断したのだろうか。
 
少女の方は更に泣き顔になって、ひたすらに謝り続けていた。
 
 
「で……でも……酷いとか……最低とか……言っちゃって」
 
 
そこまで言って、遂に少女の瞳の堤防が限界に達した。
 
それはもうウルウルとした目で、項垂れて。
 
これでは傍から見たら、まるで俺が女の娘を泣かせている悪者ではないか。
 
確かに『良い子』ではないと自覚しているが、そこまで悪でもない。
 
 
「はぁ……判ったからそんなに目に涙を溜めながら頭を下げるんじゃない。 まるで俺が苛めてるみたいじゃないか」
 
「……あっ……す、すいません…ごめんなさい……」
 
 
今度は俺が言った事に対して謝ってやがる。
 
これはもうどうしようもないな。
 
そう思った俺は、手っ取り早く話を終わらせる為にこんな交換条件を突きつけた。
 
 
「はぁ……判ったよ。 それじゃ、学食で昼飯おごりでチャラ、これでどうだ?」
 
「……ふぇ?」
 
 
どうやらいまいち状況が把握できていないらしい。
 
俺はもう一度、ゆっくりと条件を言ってやった。
 
 
「学食で昼飯をおごれ。 それで朝の事はなかった事にしてやる」
 
「え……でも……そんな事じゃ全然足りないくらい……わたし……酷い事」
 
「俺が良いって言ってんだから良いんだよ。 それとも……そんなに俺に昼飯をおごるのは嫌か?」
 
「嫌だなんてそんな……」
 
「じゃあ決まりな。 ほら、もう良いって言ってんだからそんなに泣きそうな顔すんな」
 
「は、はぅっ……ごめんなさい……」
 
 
だから謝るなっつーの。
 
ま、とりあえず新学期早々女の子を泣かせている鬼畜野郎になる事だけは避ける事ができた。
 
昼飯代も浮いたしな。
 
って言うか、中学校で学食があるところも珍しいな。
 
ここぐらいじゃないのか?
 
……ま、いっか。
 
さてと………何喰おうかなー♪
 
 
この時、俺の心はすでに学食でのタダ飯へと暴走していた。
 
バイトもできない中学生の身では、学食に行くというのは結構なイベントなのである。
 
しかも大抵の奴は三年になるまで活用しようとしない。
 
一番の理由は先輩が怖いというやつである。
 
自分達だけに通じるノリで騒いでいる上級生の輪の中に入っていくのは、相当に度胸が据わっている奴にしかできない。
 
確かに中学生や高校生だと、一年の経験値の差はでかいからな。
 
もっとも、俺にはまったく関係の無い事だったが。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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学食へとはやる心とは別に、冷静な目で一連の流れを観ている自分もそこに存在していた。
 
その、『もう一人の俺』が自分に問い掛ける。
 
 
群れるのは嫌いだったはずだろ。
 
ならば何故あの子を学食へと誘った?
 
金だけ受け取ればそれで用は済むだろう。
 
世間体が悪い?
 
今更気にする事でもない。
 
ならば何故だ?
 
 
何時まで考えても、明確な答えが出る事は無い。
 
ただ一つ言える事が有るとすれば、俺自身あの娘には他の奴らとは別な何かを感じているという事だけだった。
 
それをなんと形容したら良いかは判らなかったけど。
 
だけど、『それ』は確かに俺の中で何かが変わる事への前兆だったかもしれない。
 
退屈で。
 
くだらなくて。
             
同じ出来事の繰り返し。
              モノクロ
彩りを持たない白黒の世界
 
そんな毎日からの脱出を、俺は体の何処かで感じていたのかもしれない。
 
望んでいたのかもしれない。
 
きっと俺にも何時かは在ったのだろう、暖かな日々を、もう一度と。
 
まさかその事を俺に教えてくれたのが、あんな小さい娘だとは思いも拠らなかったが。
 
そう言えば、何か不思議な奴だったな。
 
謝る事しか頭に無かった所為か、俺を恐がる素振りも見せてなかったし。
 
久し振りだな……『会話』をしたのは。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「って言うか同い年だったの!?」
 
 
四時間目の途中に気がついて思わず叫んでしまった。
 
お約束的に立ちあがった所為で、机と椅子がガタガタ鳴った。
 
教師もクラスメイトもびっくりして、白い眼で俺の事を見ている。
 
その視線を一身に受けながら、俺は『いや、』とか『その、』とか言いながら再び席についた。
 
周りからはクスクスと笑い声も聞こえてくる。
 
これはアレか?
 
怖い人の上に変な人扱いか?
 
何だかどんどん負の方向にステータスが傾いていくな。
 
はぁ、何で始業式から授業があるんだろうな。
 
午前授業とは言え、非常にめんどくさい事に変わりは無い。
 
黙って式だけ終わったら帰らせろよな。
 
いや、待てよ。
 
式だけで解放されるとなると、今日の学食でのタダ飯がなくなってしまう。
 
ちっ、しょうがない。
 
今日の所は許してやろう。
 
だが次はないと思えよっ!!!
 
 
 
……自分で言っててまたも虚しくなった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
To be continued………